戒名は亡くなった後にいただく名前

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2018年06月09日

葬儀の後、お寺から戒名をいただくことがありますが、戒名というのは仏の世界における名前です。この者は仏教の戒律を守る者であるというお寺からのお墨付きで、仏の世界に入ることを許された証となります。浄土真宗では法名、日蓮宗では法号と呼ばれています。

ご遺族以外で目にする機会といえば、故人の位牌や卒塔婆などに書かれているものを見る時でしょう。本来出家して入門した際に師匠となる住職からいただく名前で、俗名を捨てて仏門に入ったという意味になります。仏の世界は誰もが平等との考えから、2文字で統一されていますが、位牌などを見ると10文字から15文字程度になっているのが一般的でしょう。

これは院号や道号、位号がつけられているからです。院号は、社会に大きな貢献をした人の称号で、一番最初につけられます。道号は、故人の性格や進む道を表す漢字を入れることもあり、格式や個性をプラスする漢字です。

次が戒名で、最後が位号です。位号は性別や年齢で分けられていて、18歳以上であれば男性は信士、女性は信女と付けられます。先祖代々伝わる字を取り入れてつけられますが、先祖の位を上回る漢字は使わないのが基本で、同等の位で馴染む漢字が選ばれるのが一般的です。

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